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映画『ユキエ』上映会と松井監督トーク


映画『レオニー』の劇場公開を来月11月20日に控え、
毎日日本全国を、キャンペーンに、取材にと走り回っている
松井監督が、地元・東京深川に帰ってきて、
『ユキエ』上映会と監督トークが行われました。

江東区の古石場文化センターといえば、
小津安二郎の出身地が深川であることから
小津の常設の記念館があり、
往年の日本の名画を定期的に上映する
「江東シネマ倶楽部」も開催されていることから、
映画通にはおなじみの場所でもあります。

ここで松井監督が2年前・2008年の10月に
映画『折り梅』トークと講演会を行いました。

このとき、ご友人とたまたま来場したのが、
地元・古石場の主婦、福澤君代さん。

松井監督の魅力にひかれ、
あっという間にマイレオニー加入。

翌年『レオニー』がクランクインしたときに
ニューオリンズのロケツアーに参加したのを皮切りに
エキストラ参加はもちろん、
マイレオニーの各イベントの常連となり、
いまやマイレオニーに欠かせないメンバー。

“今度は「ユキエ」上映会を『レオニー』公開時期に合わせて”と
福澤さんは1年以上前から企画をあたため、
古石場文化センターに何度も通って実現にこぎつけたのです。
超過密スケジュールの監督の日程も奇跡的に合い、
この日の実現となりました!

台風が直撃するかもしれないという天気予報でしたが
当日は、晴れ間ものぞく秋らしいお天気に。



福澤さんお手製の、折り紙で作ったスタッフ証をつけて
各自持ち場につき、受付開始。

「ユキエ」上映に引き続き、
松井監督の講演がスタート。

「福澤さんの熱意で、2年ぶりにこの故郷の会場に
帰ってくることができました。


いっぱいとなった会場後で見守る福澤さん。

私は、小学校は豊洲小学校、中学校は深川五中で…。
大学1年生くらいまで深川に住んでいました。
お祭りのときには沿道にお神輿をかつぐ男性たちに
水をかけるのが大好きな(笑)深川っ子だったんですよ。」

講演は、ユキエの中に印象的に出てくる
「スロー・グッバイ」という言葉についてのエピソードや
その後「折り梅」そして「レオニー」制作までの道のりを話されたあと、
こんな印象的なお話が。



「私は、『レオニー』を作っているときに、
いつも古石場の皆さんを思い出すエピソードがあったんです。
だから、また古石場の皆さんにお会いできたらぜひお伝えしようと
思っていたんですけど…。

アメリカで一緒に映画を作っていたスタッフに、
『僕は若いときに日本の黒澤明や小津安二郎の映画を観て、
あぁ、こういう映画を作りたい、と思って映画への道を志したんです』
と言われました。

海外の若い映画のスタッフが、日本のクロサワや小津に憧れて、
実際に映画への道に進んでいるんですよね。

それなのに、今の日本の大半の映画は、
人気漫画やテレビドラマの原作を映画化して、
初めから、収益を上げるため、というより、大企業が“損をしない”ことを前提に
作られる映画が大半を占めているように思うのです。

ほんとうに自分が作りたい、映画らしい映画を作り、
観客の皆さんの手によって広げていただく。
こうした、私や、私の映画の観客の皆さんのやり方が興行的に成功すれば、
日本の文化が変わるのではないかと…。そういう志を持って頑張っています」



終演後は、ロビーで松井監督の著書「ターニングポイント」のサイン会と、
映画『レオニー』特別鑑賞券の販売を行いました。
2年前にはマイレオニーサポーターの受付をしていた同じロビーで、
今回は完成した『レオニー』のポスターを貼り、特別鑑賞券の販売をできたのが
嬉しかったです!


券売ブースの福澤さん(左)と野村さん(中)。

この日ご来場の皆さんは、既にほとんど福澤さんから
チケットを買っているはず!?なのですが、
それでも70枚近くのチケットが売れました。

福澤さんを中心にお手伝いの皆さんが用意してくださった
心づくしのお茶菓子とともに、館内で打ち上げ。
そしていつもの記念撮影でお開きとなりました。



松井監督は古石場センターに『レオニー』ポスターを贈呈。
映画ポスターなどがたくさん展示されているロビーに
飾ってくださっているそうなので、
11月13日から同センターで開催の『古石場センターまつり』に
ご来場の際などに、ぜひ観てみてくださいね!



福澤さん、そして、一緒に、本会の入場券販売にご尽力くださった野村治子さん、
当日お手伝いいただきました“地元”深川のサポーターの皆さん、
そして福澤さんたちの想いを実現し、時間のない中運営にご尽力くださった
古石場センターの高橋さん、ほんとうにありがとうございました!

 
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高松試写会完全レポート【完結編】

マイレオニーたかまつ主催の『レオニー』完成披露試写会に参加した、
東京のマイレオニースタッフ・吉田智子さんによる完全レポートの最終編です!

前編はこちら

中編(試写会編)はこちら


試写会の後のパーティー

舞台は変わり、壁二面が全面ガラスの絶景スポット。海を見下ろし、夜景を見下ろし、遠目に屋島山、空には真っ赤な夕日ときらきら輝く金星。
最近はウェディングの二次会パーティー会場としても大人気の高松駅前タワー「アリス・イン・タカマツ」で試写会後のパーティーが行なわれた。

監督はワインレッド色のカクテルドレス。カッコイイ!

高松のそうそうたる顔ぶれが勢ぞろい。藤原淳子さんの司会でパーティーは和やかに進行し、来客の皆さんは口々に松井監督への賛辞を述べられ、祝福の嵐となった。



監督からの感謝の言葉に続き、山内豊さんからの「レオニー」ニットベストの贈呈と祝辞(山内先生宅で見た一番かわいいレオニーベストだった)。イサム・ノグチ財団理事長の和泉正敏氏による祝辞、角川映画の北尾専務からの高松の映画上映場所の増加報告等々。



地元で活躍するRICO神島さんからの歌のプレゼント、「折り梅」時代から松井監督を息長く応援している畑野ご夫婦の三三七拍子。高松ならではの温かい祝福が続く。



マイレオニーたかまつの湯浅文代さんは、試写会終了までは汗ダクで走り回っていたのにパーティーではターコイズのジャケットを羽織ってパーティ仕様に早変わりしている。この余裕がカッコいい!松井監督が夕映えの会の方々を前に呼ばれてご紹介、引き続き助っ人マイレオニーを一人ずつ名前を読んで紹介してくださった。



高松の皆さんの暖かい拍手を受け、一緒に高松に来れたことに、感謝です。幸せな私たち。マイレオニーって素晴らしい。




「自由席」での二次会

「自由席」とは、マイレオニーたかまつ事務局の湯浅さんのアジト(じゃなかった、喫茶店。湯浅さんがオーナーです)

壁一面にレオニーの撮影風景のとても素敵な写真が掲示されている。アットホームな「自由席」で、監督を囲み二次会開始。乾杯!(フジテレビさんの撮影はここでも続いている・・・乾杯の場面が多い?!)今日の試写会成功を祈ってビールを飲む。湯浅さんの表情に安堵が。彼女もウルトラパワーで動くけど、その湯浅さんを支える高松の女たちの暖かいこと。本当に感動した。



我らがマイレオニー代表の斎藤弘美さんが4日後に誕生日を迎えるということで、急遽サプライズ。桜吹雪とバースデーソングとケーキ、キャンドル。斎藤さんの目にもうっすら涙が。こっちも貰い泣き。そして、またまた試写会の話題に。回収されたアンケートは300通以上。どれもコメントがぎっしりで嬉しい限り。皆で一時回し読み。楽しいひとときだ。角川映画宣伝部のの小島女史とフジテレビ岡田ディレクターも同席。彼らも“自称マイレオニー”。どんどん仲間が増えてゆく。この楽しさってなんだ?癖になるぞ。夜中1時過ぎまで監督を囲みマイレオニーとの熱い夜が続いた。



翌朝、二日酔いだぜ〜。でも掃除行くべー。っと「自由席」に向けて9時出発。
湯浅さんが鍵を開けて、さぁ、入ったと同時に「な・な・なんとっ?!」昨夜の桜吹雪、飲み散らかした缶やビン、皿、食べかけのケーキ、床にこぼれたジュースがスッキリとなくなっているではないかそこで、湯浅さんの一言がすごい。「小人が来たんやぁ。」・・・「えぇっ?!」。まるで、仮暮らしの何とかが夜中に掃除した後みたいだ。小人はどこだ?と探してしまった。湯浅を支える高松の女性たちはすごいなぁ。感嘆の声が漏れた。
その小人が途中入場してきた。奈良さんという素敵な女性だ。「自由席」で湯浅さんの片腕。御礼を申し上げると、「あぁ、ええよ〜。なんか、楽しい会があったのかなぁと思った」私はこういう人が大好きだし心から尊敬する。地球上の人類はこういう人に支えられていると思っている。申し訳ない気持ちと感謝の気持ちと、私もこういう人になりたいと心から思った。

札幌組の大居さん、野嶽さんはここでお別れ。抱き合い、握手でバイバイ。マイレオニーって良いな。

最後に、うどんを白井女史の案内で食す。地元のビジネスマンでにぎわうセルフのお店。ここも美味いね〜。



しばし、「自由席」に戻り奈良さん、白井さんと歓談。

もっと、ずっと高松に居たいと思った頃には、さよならの時間がやってきた。
さぁ、空港に向かう。リムジンバスを駆け足で呼び止めて乗車。

空港到着。なんと、そこには映像クリエーターの宮野康人さんが見送りに来てくれていた。初日にうどんの山田屋、庭園美術館、石明かりロードでの撮影をフジテレビさんの取材で行って下さった方だ。「今日は休みが取れたから、見送りに来ました」一人またマイレオニーが増えた。感激しちゃう。松井監督も合流して宮野さんの見送りにビックリ。監督ってすごいなぁ。湯浅さんとのハイタッチ笑顔でお別れ。とうとう時間がやってきた。

「また、会いましょう!」「元気でね!」「また高松に来ます」「前売り券、売るぞぉ」

高松の熱い夏はこれで、おしまい。
マイレオニーの活動は明日も続く。

        (吉田智子 /写真:野嶽次郎)


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高松試写会完全レポート【試写会編】

マイレオニースタッフ、吉田智子さんによる
全国でいちばん熱い(暑い?)『レオニー』完成披露試写会が行われた
高松完全レポートの2回目!今日はいよいよ試写会当日のレポートです。



1回目(前編)はこちら


夕映えの会

私たちが高松に到着したのは、高松での『レオニー』完成披露試写会の前日。
昼から「夕映えの会」(介護に関するボランティア会)の皆さんが、明日の「レオニー」試写会のプログラムのアンケート・チラシ挟み込みや事務作業をされているとのことで、東京・札幌・埼玉マイレオニーチームがその作業に合流。皆さんと共に汗を流しながら作業に没頭した。



その間、手を動かしながらの会話がすばらしかった。映画「レオニー」に対する期待や、その応援したい気持ちの理由やきっかけなど、多くのマイレオニーはそれぞれに自分の人生ドラマと重ねている。初めてお会いするのに、初めてではないような感覚があった。レオニーを通して仲間意識を認識できた。素晴らしい!しかも、介護に関するボランティア活動をされている皆さん。地球上に多くの人間が存在する中で一番優しくて偉い人たちだ。本当に心地よい、包み込むような愛情を感じつつ作業が進んだ。本当にすごい映画が誕生したものだと感慨深い。私たちが信じ続けた松井久子監督、本当におめでとうございます。



アイスクリームをご馳走になり、帰り際車で出発する私たちを夕映えの会の皆さんが玄関に勢ぞろい、笑顔で手を振って見送って下さった。思わず涙が出た。


牟礼での「レオニー」予告と監督トーク



松井監督が出演する「牟礼石あかりロード」イベントのため、全員移動。
住宅街の通りは左右全て玄関先に石明かりが点灯され、一つ一つ販売出品され、通る人々は浴衣姿の夏祭り。さすが石の街だけあって、ところどころの公園も石のオブジェが設置されている。遊具にもなる。



月明かりが美しく輝き出した頃、洲崎寺でのイベント開始。
このお寺は、『レオニー』牟礼ロケでは、スタッフの休憩所にもなったそうだ。源平の合戦の際の那須与一が的を射る場面や義経弓流しのエピソードで有名な屋島にある。

この日の最後のプログラムは、「レオニー」の予告上映と監督トーク。ここに高松のマイレオニー事務局代表、湯浅さん登場。ユアサさんは、今日に至るまで不眠不休での試写会準備、取材、監督のお迎え、チケットに関する問い合わせ対応などで疲労困憊のはず。暑さでメークはほとんど残っていないスッピン状態にもかかわらず、目はきらきらと輝き美しい。額やこめかみに汗でくっついた髪の毛も愛らしく見え、ポニョのようにカワイイのだ。

地元の方々が月明かりの中、お寺のお堂前に設営されたスクリーンに5分間のレオニー予告が上映されると見入っていた。

司会のるいままさんが松井監督を紹介。
「今晩は、じゃなくて“お帰りなさい”ですね!」という挨拶に、会場からワっと拍手。

「私は、この映画では、松井監督は“父”だと思うんです。で、母親が湯浅さん。湯浅さんがいなければ私もイサムのお母さん・レオニーのことを知らなかったと思うんです」

と、るいままが湯浅さんを紹介すると、これにも監督以上に!?客席から大きな拍手!

松井監督が心をこめて観客に話しかけた。「善通寺での2日間のロケは、ほんとうに朝早くて何度も撮り直して、ほんとうに過酷な撮影だったんですけど、400人以上のエキストラを湯浅さんが集めてくださって。ひととおり終わったあと私がちょっと高いところから“皆さん今日はありがとうございました〜”とお礼の挨拶をしたら、皆さんがほんとうに温かい拍手をしてくださったのが忘れられません。香川県のサポーターの熱さは全国一ですね!」

この3人トークの模様は動画U-STREAMで全て観られます。
こちらかどうぞ!(松井監督登場は、55分くらいから)

瓦町の居酒屋にて、マイレオニーの前夜祭。
壁にレオニーポスター。監督がサインをされた。
フジテレビのニュースジャパンディレクターの岡田さんが、ハンディカメラを片手にずっと取材。マイレオニー毎度の乾杯を撮影。とにかく、監督以下全員、朝から動きっぱなしの一日の終わりのビールの味に浸った。




第2日目〜いよいよ試写会



本日、高松試写会本番。当日の設営、段取り、役割分担など、地元マイレオニー、夕映えの会の皆さん、湯浅さんのお知り合い、東京・札幌・埼玉・横浜マイレオニーチームが合流。すごーい。朝から湯浅ボスが髪を振り乱して走り回る。さあ、いよいよ本番だ。



開場前になんと行列が出来た!ひぇ―、信じられない。
この暑い中、扇や扇子や招待券を手に行列が!
開場!受付、DVD販売、チケット販売大賑わい!いよいよだ!


司会の齋藤弘美代表。

いよいよ開映。高松のマイレオニーの皆さんは会場内へ。私たち助っ人マイレオニーは、会場外で遅れて入場する人たちの対応。外にも音が流れて様子が伺える。真鍋香川県知事のご挨拶、大西高松市長のご挨拶に続き、高松マイレオニー代表(夕映えの会代表)の藤田さんの涙声の挨拶、始まる前から泣けてくる〜。



上映が終了し、さて、監督の挨拶が始まる。もしかすると、出てきてしまう人がいるかな?と思いきや、数人、都合で出た人が居るだけで、皆さん監督のお話に聞き入って下さっているではないか。ヤッタネ!映画「レオニー」は観客のお尻を座席にくっつけてしまったのだ。



監督は映画製作のいきさつや思い、前作からのつながりについて熱っぽく語られた。そろそろ、終盤、我々マイレオニーは、出口から飛び出す観客にどれだけの前売り券を販売できるか、心臓がドキドキしてきた。



さぁ、ドアが開いた。同時に皆さんアンケートを片手に持っている。回収箱が見る見るうちに一杯に!どやどやと出てこられた観客の皆さん、前作DVDや監督の著作の前、前売り券の前にズラッと集まった。アンケートをいたるところで一生懸命に書いて下さってる皆さんの姿に胸が熱くなる。わぁー、すごい熱気!来るわ来るわ、監督が著書にサイン。皆さん監督に感想を述べられる。監督を握手攻め。ロケ状況などのパネル写真に見入る人たち、待ち合わせしながら、感想を述べ合う人たち、マイレオニースタッフに話しかける人たち、ロビーは人、人、人で溢れた。今回一回きりの試写会入場者は1300人を越えた。すごいぞすごいぞ!

レポートは【完結編】へ続きます!


                         (吉田智子/ 写真:野嶽次郎 )

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高松試写会完全レポート【前編】

去る8月22日に高松市で行われた
マイレオニーたかまつ主催『レオニー』完成披露試写会
マイレオニーたかまつの湯浅文代さんのお手伝いのために…というのはお節介?
自分たちが湯浅さんの晴れ姿を観て一緒に喜びたくて(&美味しいうどんを食べたくて!)
東京だけでなく札幌・愛知からも合わせてマイレオニースタッフが多数駆けつけました。
その中の1人、マイレオニーの中でも最も熱いメンバーの1人、吉田智子さんによる
高松の旅完全レポート!野嶽次郎さん撮影の素敵な写真とともに、3回にわたってアップします。
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「高松」という地名はマイレオニーには欠かせないメッカとも言うべき場所。なぜなら、松井久子監督の第一作「ユキエ」、第二作「折り梅」製作のための松井監督応援団が誕生した場所だから。その高松で松井監督の第三作目の映画「レオニー」試写会が行なわれた。

高松空港


高松空港に到着すると、到着ロビーには大きな白い紙で創られた氷山のようなオブジェが出迎えてくれた。「紙の明かり」と題名がついており、地元の子供たちが作ったそうである。香川県牟礼で行なわれている「石明かりロード」イベントにちなんだものであるようだ。ご存知イサムの「あかりシリーズ」の気配がしている。



また、空港玄関を出ると抜けるような青空と「ここはサバンナか?!」と思うほどの灼熱(今は全国どこでも暑いのでしょうか?)の駐車場の奥に、巨大な石の「怪獣ガメラか」・・・?! なんとイサム・ノグチ作の「タイム・スペース」というタイトルのオブジェなのであった。なんだか到着早々イサム・ノグチの存在感溢れる高松空港である。


山内豊先生の作品


タクシーで屋島に向けて走る。同乗するは松井監督を陰で支えるマイレオニー事務局の顔wakkiと今回の映画にエキストラ出演をしたカナリア令子(ヨネが港でイサムを追うシーンにカナリアのような衣装の女性が立っている。それが令子嬢)。

映画「レオニー」の題字を書かれた山内豊先生のお宅件アトリエ「かくあむ」にお邪魔した。

暑い中、ご自宅の外で汗を流されてお出迎え、恐れ入ります。ご自宅のたたずまいは古い日本家屋。引戸の玄関を開けるとその壁には絵ならぬ、なんと巨大なカーペットほどのサイズのカラフルな編み物が!すごくカラフルで楽しい。何じゃこれは?と思わず見入っていると、優しいまなざしの山内先生が「それ、私が作りました。さ、どうぞ、どうぞ」と奥へご案内くださる。



猿渡啓子さん(高松のお母さん)、白井智英美さん(エキストラ参加高松美女)と合流。通された応接室の壁には様々なサイズのこれまたカラフルな編み物の作品(額装されて)や先生の本職の書の作品が部屋中に飾られている。そこには、映画の題字と同じ字体で「Leonie」の文字の入ったカラフルなセーター、ベストもソファーにかけられて、なんだかすごいぞ。「それも、私が作りました。さ、どうぞ、どうぞ」と先生の案内に従い奥へ行くと、巨大なニットの美空ひばりが不死鳥の姿で歌っている姿が!なんだここは?!と振り向くと、美空ひばりがたくさん(全部ニットで額装されている)。



2階には、キャサリン・ヘップバーンの巨大なニット額装。一つ一つが全て魂の入った芸術品。先生は書の先生であるだけではなく、オリジナリティ溢れるニットの芸術家でもあり、テレビチャンピオンにも登場された。その色、大きさ、量、ニットの細かさ、背景にある山内先生の労力を考えると、ひゃーっ!と圧倒されっぱなしであった。



一番奥の部屋は先生の書の教室。ビニールの掛かった机が井の字に。子供たちが書きに来る。先生の17歳の頃の屏風の大作は圧巻。すごいなぁ。先生は、魅了された題材に出会うと、作品にしたくなるのだそうだ。その魂や思い、深層に触れた時、山内先生の芸術魂が生まれるのだ。題字レオニーに対する思いが高松試写会のプログラムに記載されているが、「最後の涙を“i”で振り絞り、2つ目の“e”で自立したレオニー」この文書の表現からも、真摯に、深く、目の前の題材を捉える山内先生の姿勢がうかがわれる。



ちなみに、「どうやって書を編み物にしているの?」という私たちの素朴な質問に
見せてくださったのはこれ。



書に方眼を書いて型紙をつくり、編み目を決めていくそうです。
下方から上方へと編んでいき、
「細かい色はそのときの気分で決めていきます」とのこと。


山田屋のうどんは最高



ざるうどんもかけうどんも300円、500円。東京では考えられない安さと美味さ。しょうゆ豆にもハマッタ。その山田屋にフジテレビの取材を兼ねて松井監督が合流。松井監督は黄色い夏ドレスにサングラス。モネの踊り子が描かれていてサラサラして素敵。カメラを向けられても、松井監督はいつもの松井監督のまま。素のまま。なんて格好良いんだ。映画の花を生けて下さった草月流の大塚光川先生、角川映画宣伝部の小嶌さんも監督と共に合流。


イサム・ノグチ庭園美術館訪問

札幌マイレオニーの大居智子さんと野嶽次郎さんが合流。野嶽さんが8人乗りワゴンをレンタカーしてくださったので、高松滞在中はとてもお世話になった。野嶽さんありがとうございました。

とにかく暑い・・・。今年は全国的な猛暑が続いているけれど、高松も例外ではなかった。触れるもの全て熱い。イサム・ノグチ庭園美術館入り口にあるレンタルの麦藁帽子を各々頭に、ギラギラと輝く太陽と、地面の照り返しの中、かつてのイサムの住まいであり作業場であった庭園を散策。


こちらの写真は松井監督撮影。
左から3・4番目が高松での湯浅さんの片腕たち(?)
白井さんと猿渡さん。
右端が今回のレポーター、智ちゃん。

恥ずかしながら、私は個人的には生まれて初めて、目の前でイサムさんの作品を見た・・・すごい。一つ一つの巨大な石をそのキャラクターを活かし、様々な面を絶妙なバランスと繊細さ、力強さで彫刻されている。その作品から放たれるエネルギーったら!これ、石だよね。これ、硬いんだよね。この材料、神様が作ったんだよね。と自問しながら、これを削る?なんて大胆で無謀で、エネルギッシュ!まるで、ドンキホーテが風車に向かって闘いを挑むよう。その闘いは、イサムの才能と手によって石のほうから身をゆだねた・・・そんな感じなのだ。


じっくり観てゆくと、だんだん、一つ一つの作品の顔がはっきりしてきた。彼ら(石たち)は、絶妙なバランスでそこに立っている。しばらくすると、石から声が聞こえてくるような気がした。石それぞれにキャラクターがある。「触れないで下さい」という案内の方の指示をしっかり守りつつ、本能的に「触りたぁい・・・」と思う。触りたくて仕方が無くて苦しかった。




それから、イサム作の石の滝、裏庭、日本家屋、それぞれが周りの木々や風景の中で絶妙なバランスで存在している。不思議な空間そして、庭園。庭園をその脇の作業場を左右に無造作に積まれた巨大な石群を観ているうちに、何かに似ていると思った。そう!子供がおもちゃ箱をひっくり返した状態。さて、どれから遊ぼうかと散らかったおもちゃの真ん中で目を輝かせている子ども。もしかしたら、イサムさんにとって石は、この場は遊び場に近い感覚だったのかしら。


イサムさんは台風の目のような人だったと誰かが言ったそうだ。周りの人たちをブンブン振り回してエネルギーの塊のような人だったと。わかるような気がしてきた。また、接する人を魅了してしまう存在だったと。そして、イサムさんは「私は常に、未知の物、偶然のものに突き動かされる・・・伝統的な彫刻に反逆することが、疑問の始まりだった。・・・私は急速に道具の発達した時代に恵まれた。破壊と、そして救済の中に、必要とされる彫刻感が見出される・・・」と言っておられたそうだ。観るものを魅了する、感動させる、心を揺り動かす。庭園にある石たちは、間違いなく天才の手によって生まれたのだった。そして、レオニーはそのエネルギーと才能をこの世に生み、見出し、育てた母なのだ。

                                             (吉田 智子)

智ちゃんのレポートはまだまだ続きますのでお楽しみに!

試写会編はこちら

完結編はこちら

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マイレオニー札幌主催・『レオニー』完成披露試写会レポート(後編)

7月31日に行われた、マイレオニー札幌主催『レオニー』完成披露試写会。
前編にひきつづき、
試写後同会場内で開かれたパーティーの模様をwakkiがレポートします。


パーティー後はマイレオニーお約束の記念撮影!

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マイレオニー札幌主催・『レオニー』完成披露試写会レポート(前編)

去る7月31日(土)に、札幌・共済ホールにて行われた
マイレオニー札幌主催・映画『レオニー』完成披露試写会とパーティーのレポートを
『レオニー』特別鑑賞券の注文FAXとチラシの山に埋もれるwakkiがお届けします。
(と、さりげなくレポートが遅くなった言い訳からスタート…)



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愛知県試写会のレポート

遅くなりましたが、6月26日に実施した
マイレオニー愛知主催『レオニー』完成披露試写会の
写真が届きましたので、
「レオニー」アソシエイト・プロデューサーで今回の試写会の開催を
地元愛知で頑張った、藤原淳子さんからのレポートとともに
お届けします。


26日の愛知の試写会のご報告が遅れ申し訳ありません。
宮田さん高山さんがレポートを書いてくださったように、
無事!終わりました。

会場から帰られるときの皆さんの笑顔。
「よかったよ!見に来てよかった!」と声をかけて頂いたこと。
それが何より嬉しかった。

若い女性から「『レオニー』を語るランチ会をやりましょう」
なんてメールも頂いています。




準備をする地元ボランティアスタッフの皆さん。

そして、
手伝ってくれた友人たちが、映画を見るだけでなく、
手伝いができて楽しかったと言ってくれたこと。

さらに
たくさんいい友達がいて幸せだねと、娘にほめられたこと。

26日はいいことずくめでした。



試写会は350名ほど。パーティーは110名くらいでした。
パーティーの中で、「印象に残ったシーンを1つ」というお題で、
一言インタビューをやったのですが
最初は司会の私が指名して言って頂いていたのが
だんだん私も言いたい!と、手が挙がるようになって
それぞれみんな違うシーンが出てきて盛り上がって面白かったです。



映画を見た直後なので、なるべくたくさんのいろんな方から感想を頂いて、
で、一人が長いスピーチにならないように。
もちろんそう言っても、長々と監督との思い出話をする人もいましたが。
でもとりあえず大成功。我ながら、なかなかいい案だったと、思っています。



試写会もパーティーもいい雰囲気で終わりました。
皆さんに助けて頂き、無事終えることができました。
ありがとうございました。

                (藤原 淳子)


左端が藤原さん、松井監督を囲んで
東京から駆けつけたマイレオニースタッフと。


同じく東京から駆けつけた角川映画スタッフの
皆さんと。右端は藤原さんのご主人で
今回の試写会のスタッフとして活躍した冨田和音さん。

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マイレオニー愛知主催 『レオニー』完成披露試写会速報!

ついに、6月26日(土)
11月20日公開の映画『レオニー
日本で最初のロケが行われた犬山市(明治村)がある、
愛知県でのマイレオニー主催『レオニー』完成披露試写会が行われました。



会場は、名古屋市のウィルあいち(愛知県女性総合センター)です。


斎藤代表、谷岡副代表、事務局宮田がお手伝いさせていただきました。


新幹線の中では昨年を思い出す郷愁に浸れると思いましたが、
代表はそんな時間も惜しみ、私たちに指令が・・・


「Leonie」前売りチケットの袋詰め!


前日出来立てホヤホヤの綺麗なデザインのチケットです。
揺れるのぞみ車中で下を向いての作業は、
酔いそうになるのを時々前を向いて軌道修正しながらでした。


マイレオニーの皆さんや撮影でお世話になった皆さんには、
雨の中会場にお越しいただき、15分早く開場するという嬉しい状況でした。



松井監督は入り口で皆さんをお迎えになり、
「おめでとう」「ありがとう」など温かい言葉がいきかっていました。
弾けるような笑顔の監督にサポーターの皆さんも目を潤ませる光景が・・・


皆さんのなつかしいお顔を拝見すると昨年のロケツアーを思い出します。


名古屋の試写会をひとりで仕切っていた、
『レオニー』アソシエイト・プロデューサー藤原淳子さん。お疲れさまでした。
愛知のお仲間との力強いつながりを感じて感動でした。
愛知の皆さんありがとうございました。
前売り券をお手元にお持ちの愛知の皆さん、第一号です。


                   (宮田 稚代)

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『レオニー』札幌試写会のお知らせ



今年11月、全国での劇場公開が決まった
映画『レオニー』。

今年4月、東京・草月ホールで行われた、
マイレオニー主催の完成披露試写会に引き続き、
今月からは、『レオニー』ロケが行われた、愛知札幌香川(高松)での
完成披露試写会が決定しています。

サポーターの皆さまには、5月発送のニュースレターvol.4にて
ご案内させていただきましたが、

その中で、「詳細は決まり次第…」とお伝えしていた
札幌での試写会が決まりました!

映画『レオニー』完成披露試写会 in 札幌

日時: 2010年 7月31日(土)
試写会/14:00開場 14:30開映 ※松井監督のトーク  17:30終演
パーティ/18:30開始予定(会費 お一人4,000円)
会場:   試写会/共済ホール(札幌市中央区北4条西1丁目1 共済ビル6階)
パーティ/きょうさいサロン 高砂(同上 共済ビル8階)

北海道のマイレオニーサポーターの皆さまには、
6月4日に、マイレオニー札幌より、案内をお送りさせていただきましたが、
まだ届かないという方、北海道以外の地域から参加されたい方は
直接下記までお申し込みください。
(応募多数の場合、北海道の方優先となりますので、あらかじめご了承ください)

TEL 011-252-3828
FAX 011-252-3848
メール sapporo@myleonie.com



マイレオニー札幌の大居さんより、
北海道のサポーターの方への案内発送作業のレポートが
写真で届きました。



平日の夜の作業なので、集まったのは私を含めて4人の少数精鋭(笑)です。
とのことです。
大居さんはじめ、精鋭の皆さま(^^)、おつかれさまでした〜!
これからますます試写会の日に向けて準備がお忙しくなると思いますが、
頑張ってくださーい。東京から念力送ってまーす。

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マイレオニー主催 『レオニー』 完成披露試写会レポート

2010年4月3日、赤坂・草月会館の草月ホールで、マイレオニー主催による一大イベント「レオニー」完成披露試写会が行われました。この試写会はマイレオニーのサポーターとお約束していた、特典の対象となる方をご招待して開催したものです。マイレオニーブログ編集長 shiori が取材してまいりましたのでレポートをお届けします。

当日、桜はジャスト満開。そして前日まで寒波が来ていたにもかかわらず、お天気は晴れ。マイレオニー斎藤弘美代表いわく、映画撮影中何度も体験したという快晴を呼ぶ「レオニーマジック」はこの日も健在で、撮影は終了したものの何がどうなるのか未定だった昨年中に、この日の草月ホールを押さえてしまった代表らの神業にも脱帽しました。



草月会館は、エントランスを入ると目の前にイサム・ノグチが創造した石庭の傑作、その名も「天国」が威容を誇っています。その地下の草月ホールで、イサム・ノグチの母を描いた「レオニー」の試写会が開かれることに運命的なものを感じるのは、私だけではないでしょう。


ロビーにお花が続々と届きました。
ありがとうございました。


賛同人で、2008年12月の
マイレオニーイベントに出演していただいた
西村由紀江さんからもお花が。


「レオニーが海で泳ぐシーンは秀逸」と槙坪監督



スタッフ集合は朝9時。受付、誘導、販売などの各チーム、ゲスト対応、司会、照明、取材など様々な分野に分かれての入念な準備には余念がありません。




物販スタッフの皆さん。


パネル展の準備をする皆さん。

早々と受付で待たれていたのは、松井監督が通った豊洲小学校6年4組の担任だった松村怜子先生。「松井さんは優秀な生徒でね。特に国語は抜群でしたよ。家が近かったので、お正月などはいつもうちに来てくれて、おコタでミカン食べたりしてました(笑)」。



そんなアットホームなお話を伺ってしばらくして到着した我らが松井監督は、黒いレース仕立てのジャケットにゴールドのタイトスカート、ピンクゴールドのハイヒールパンプスというセクシーな装い。それに黒いコートをフワッと羽織っての登場は、監督というよりまるで女優。眩しかったです。



試写第1回の前に、マイレオニー創立期の事務局を務めた三田朱美さんの司会、つづいて斎藤代表の挨拶があり、その後、監督の挨拶が。
「今日ご来場の皆さんにはじめてお伝えできるビッグニュースがあります。つい先日『レオニー』の配給会社が角川映画に決定しました。公開は今年11月です」と語り、開場は大歓声に包まれました。



試写終了後は監督の前に長蛇の列ができ、目頭を押さえる人、監督と抱き合う人、手を握って離さない人など、感動の様が遠くからでも伝わってきます。

2009年、自閉症児を描いた映画「星の国から孫ふたり」を製作した槙坪夛鶴子監督は、「大変感動しました。素晴らしいシーンがたくさんありました。特に、母親の死を知ってレオニーが海で泳ぐシーンは、私もまったく同じことをしたことがあるので、さすがだと思いました」。車椅子の槙坪監督と手を握り合う松井監督の目に涙が。



ホールの前のスペースでは、マイレオニーの全活動を示すパネル展も行われていました。
試写後のアンケートに記入していただいたり、パネル展を見ていただいたり、いらしてくださった方々は大忙しだったことと思います。



「ヨネ役は一生忘れない」と獅童さん



第2回目の試写中、松井監督の第1作『ユキエ』、第2作『折り梅』の頃からのおつきあいだという北海道から訪れた月刊『福祉』の取材も。パネル展を背景にインタビューを受ける監督が、試写会場から漏れる『レオニー』の音楽に、「これを聞くと頭がレオニーになっちゃうから切り替えなきゃ・・・・・・」とつぶやいたのが印象的でした。



試写が終了し、松井監督の挨拶後、日本滞在中のレオニーの女中ハルを演じ、自身が劇団「ふくふくや」を主宰する劇作家で女優の山野海さんが和服で登場。「ふくふくや」の芝居を見て、ハル役にピッタリだと即決したという監督のお話も。



続いて、現在公演中の「歌舞伎座さよなら公演」の舞台から駆けつけたヨネ役中村獅童さんが舞台挨拶。「嫌な奴であるヨネを、監督から口説かれて、しかも僕の好感度がもっとも悪い時期に演じることになって、この役は一生忘れません」と笑いを取るあたりはさすが千両役者。

映画の感想を、ドイツから来日しているファッションデザイナーのイゾルデ・リッチリーさんにも聞きました。「素晴らしい映画ですごく圧倒されました。外国人として日本に来ていて、それは他の外国人もみんなそうだと思うけれど、あの当時の日本の男女のルールとか女性としてのしきたりとかの大変な雰囲気が伝わってきて、今は2010年なのだけれど、外国人女性が日本に住むのって大変なことなんだなあと思いました」


プロデューサー伊藤勇気さんのご友人たち。
左端がイゾルデさん。


忙しく移動中。
エレベーターを使わずパンプスを脱いで裸足で階段を駆け下りる松井監督。


「祖父の代から親しいイサムの母の映画に感動」と勅使河原茜さん

6時半スタートのパーティーでは、いつのまにか黒いイブニングドレスにお召し替えの松井監督はじめ、これまたグレー地のシックな訪問着に着替えた斎藤代表、ゴールドのワンピースの谷岡理香副代表と黒いジャケットを脱いでシルバーのタンクトップ姿になった藤原淳子さんが、“金さん銀さん”コンビなどと言われながら、挨拶に司会に大活躍。

獅童さんが登場してスピーチすると、その後は彼を囲んで会場は撮影会状態に。



草月流家元の勅使河原茜さん(マイレオニー賛同人)からもスピーチが。祖父で草月流創始者の勅使河原蒼風氏がイサム・ノグチと親しかったことからイサムの作品「天国」が常設されていることに触れ、
「『レオニー』完成、本当におめでとうございます。イサムさんとは祖父の代から交流があるので、拝見していて感動で胸が熱くなりました。草月流の支部は全国にありますので、これからばんばん宣伝していきます」と頼もしいお話。

ステージでは次々とお祝いのスピーチが続き、マイレオニー賛同人でNPO法人JKSK理事長である木全ミツさんは、松井監督の偉業の陰に、息子でありプロデューサーを務めた伊藤勇気さんの尽力があると力説。私がインタビューして先月のブログに掲載した「伊藤勇気プロデューサー ロングインタビュー」から、勇気さんの母に対する思いを引用し熱く語ってくださいました。



途中、『レオニー』アソシエイト・プロデューサーの藤原淳子さんが作成したマイレオニーの歩みを描く10分ほどのスライドを上映。ナレーションは名古屋の放送局の元アナウンサーで、ラジオのパーソナリティーを長くされていたご主人が担当。彼のユーモアたっぷりの名調子ぶりに、私たちは笑いっぱなし。気がつくと監督はじめサポーターさんたちはスライド近くの床に正座で座り込み、みんな前のめりになっているのでした。

「マイレオニーのこれまでの活動がわかるスライドがあるといいなって、言いだしっぺは私なので自分で作ることになっちゃって(笑)。夫にナレーションを頼み、スタジオで録音。作るのに1ヵ月かかりましたけれど、みんなが喜んでくれてよかったです」と藤原さん。

「公開されれば日本が変わるきっかけになる」と深津さん

手伝ってくださった30代前半の若いスタッフにも、映画の感想を聞いてみました。

下藤裕子さんは、「監督の生き方、レオニーの生き方、自分の生き方・・・を重ねて観ていました。ドキュメンタリーみたいだなって思いました。『レオニー』にかかわって、もの作りの楽しさを味わうことができて感謝しています」

野村洋二さんは、「ポイントポイントでかかわってきたので、日の目を見られたのが嬉しいし、今日も参加できて楽しかったです。レオニーの生き様を見て、平凡な人生は退屈だっていう彼女の台詞があったけど、あ、そうだな、自分から動いていかないといけないな、と言われたような気がしました」

榎真江さんは、「女性の生き方として、自分ならどうするだろうと思って観たら泣きそうになりました。100年前の話だけれど、日本人目線で見ると今も変わってない部分ってあると思うんです。同じ立場になったら自分はできるかなと思ったり、時々泣きそうになったり。身近に感じて時代を越えて共感できました」


左から下藤さん、野村さん、榎さん。

「レオニー」のエグゼクティブ・プロデューサーで、株式会社プリズム社長の深津修一さんにも伺いました。
「よくここまで来れたと思います。何も実体がない時からお金を集め出しちゃって(笑)、『思えば通ずる』を目の当たりに。思い続けていると奇跡が起こるんですね。点が線に、線が面になって行く。松井さんの目的の明確さ、その思い入れの強さに感服しています。素晴らしい作品に仕上がっているので公開されれば日本が変わるきっかけになるでしょう。そして、この作品のスケール感は海外に誇れると思います」



モエレ沼公園の建築にイサムとともにかかわった建築家の川村純一さん、筝曲家の京子さんご夫妻、高松で『ユキエ』の頃から松井監督を応援している藤田浩子さん、その他にも何人かの方々のお話が続き、角川映画の野村営業本部長が登場して「今日から僕もマイレオニーの一員です」と話すと、会場は大賑わい。大盛会の中パーティーはお開きとなりました。


高松の藤田浩子さんと涙ぐむ松井監督。

いらしてくださった方々、松井監督、ありがとうございました。
かかわってくださったすべてのみなさま、お疲れさまでした。


勇気さん、斎藤代表を囲んで。

私たちは今日をさらなる旅立ちとして、11月に公開される「レオニー」が世界中の多くの方々に観ていてただけるよう、気持ちをリフレッシュして羽ばたいてまいりましょう。                                              (shiori)


 

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